蓮井内科医院
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2008年05月18日

逐次投入 各個撃破

 この春は、いろいろな制度が変更されて、対応にきりきり舞いをさせられている。早くから分かっていることことも、詳細の周知はない。全体像を示したつもりでも、単純な疑問も、個別の定義が明らかでないため、一々確認が要る。ストレスばかりが溜まってしまう。こんな指揮官や参謀のもとで戦争などしようものなら、前線は壊滅まちがいなしで負け戦は目に見えている。それでも、法律を作った者も、運用するものもきっと口をぬぐってしらばっくれるのが歴史の教訓かもしれない。
 「逐次投入、各個撃破」は軍事用語と思います。まずい用兵の典型で、逐次に兵を投入すれば、個別に撃破されるのでやってはいけない運用の初歩のようです。
 40年近く前、医者になりたてのころ、結核の化学療法の要諦を当時の京大結核研究所の名誉教授に病棟回診の後の雑談で教えてもらいました。

 当時は、化学療法でかなり結核の治ってくるようになっていましたが、耐性菌(薬が効かなくなった菌)が問題になっていました。新薬が開発される度に、患者さんは直ぐ使ってくれと希望しましたが、結核菌は1個の兵力(薬)では太刀打ちできないのが明らかでしたので、2剤、3剤と強力な薬ができるまで待ってもらいました(多罪併用療法)。情に絆されて、1剤で使ってしまいますと、すぐに耐性ができてしまい、その患者さんだけでなく、他の患者さんにも新しい耐性菌がうつってしまいます。
 病気の治療は、対症療法ではその場しのぎです。戦略的な治療が重要です。病気治療だけではなく何事でも一緒だと思います。取り繕いは、迷惑なことが多い。
 のどもと過ぎれば熱さを忘れ。
 
 最近のイライラさせられる世の中で、昔の言葉を思い出しています。

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