蓮井内科医院
沿革 ご挨拶・診療方針 外来のご案内
お問い合わせ TOP

« 左の薬指Ⅰ | メイン | 燕 »

左の薬指Ⅱ

左の薬指を怪我して、先端に添え木を当てていました。
薬指など、その名のように、薬を挽いて(漢方薬などを薬研で粉にする)その調合具合を薬指でなめてみるくらいしか使わないものだと思っていました。
添え木を当ててみます多、手を使う度に、カチカチと音がするのにきずかされました。
それまで、何気なくしていた動作のほとんどに、左の薬指も参加していました。
それも、結構重要な働きをしているようです。
早く治したいので、なるべく音がしないように、かばって生活をしましたが不自由でした。
黙ってきずかれずに仕事をこなしてくれているのを、充分に認識しました。

使えなくなって、ありがたみが分かるということでしょうか。
自分の体でこんなことです。
世の中も、こんなことだらけでしょう。

それでも、しばらくすると、この指を使わない生活に慣れてしまいました。
自然に、この指を使わないやり方ができるようになりました。
人間の適応力には感心してしまいますが、なんとなく薄情なようにも思います。
添え木もはずれ、指先の痛みの減ってきましたが、なかなか以前のように使うことができません。
新しい動きに慣れてしまって、元の動きに復帰するのに時間がかかります。
脳が、痛みの記憶を引きずっていこともあるるのでしょう。
指先の怪我でもこの調子ですから、大病のあとのリハビリは大変です。
体だけでなく、脳の記憶のリハビリも同時に続ける必要があるでしょう。

照一隅即国宝。
・・・・は、三日すると止められない。
羹に懲りて膾を吹く。云々

(c)Copyright 2005 Plando Anabuki Inc. All rights Reserved.