蓮井内科医院
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左の薬指Ⅰ

去年の暮れに、左薬指の先端を骨折してしまいました。
鉄製の防火扉と手すりにつめてしまいました。
一瞬の出来事でしたが、回復には時間がかかりました。
それでも、非日常のことが起これば、今まで気が付かなかったことが多々ありました。
まず始めは痛みの感覚です。
薬指全体が、氷水につけられたように冷たく感じられました。
右手で触ってみると、その指はずいぶんと厚く感じるのですが、何もせずにいたら、凝るほど冷たく感じました。

局所の痛みという刺激を、脳は、過去の経験から、冷たい刺激と感じたのでしょう。
右手で感じると、温度としては暖かいのに、左の痛みの刺激としては、冷たく感じる不思議な感覚でした。
皮膚も避けていたので、縫合のために局所麻酔を受けました。
薬指の指根部の両側に麻酔をしました。
効果が出始めると共に、冷感が消え、暖かく感じるようになりましたが、その感覚もすぐに無くなり、左第四指そのものが存在しなくなったような印象でした。
麻酔が切れるまで、脳にとっては、この指は存在しなかったのでしょう。
勿論、右手で触ればその指の存在は確認できますが。
抹消からの刺激が無ければ、中枢では何も感じないということなのでしょう。
何もしていないときに、何かを感じたり、また何かを始めたりするきっかけの刺激は何でしょうか。
何かを認知する何秒か前に、すでに大脳の前頭前野が興奮しているそうですが、そこが興奮する刺激は何なのでしょうか。
脳科学は面白そうです。

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