蓮井内科医院
沿革 ご挨拶・診療方針 外来のご案内
お問い合わせ TOP

« 皺(しわ) | メイン | 迷彩かアピールか »

こうもり

 子供がまだ小さかった頃に、こうもりが家の中に飛び込んでくることが多かった。
 子供たちは、面白さ半分と怖さ半分で大騒ぎをするが、捕まえることも追い出すこともできずカーテンの陰や壁に張り付いている黒い影を見つけることになる。
 何とかしろと父親に言ってくるが、こちらも窓から追い出すことしか思い浮かばず、部屋の電気を消してみたり、つけてみたりしながら、箒や叩きなどを振り回して何とか追い出していた。
 それでも何度も繰り返すうちに、偶然、長い棹の変わりに、筒状の棒(?)を振り回したところ、こうもりは筒には反応せずにじっとしているので上手く筒の中に入れることができることを発見した。
 その後も何度も飛び込んできたが、筒さえあれば百人力で手際よく捕まえて追い出すことが出来るようになった。

 こうもりは、対象を認識するのに超音波を使っているとのことなので、長い筒は超音波が反射してこないために認識できないのだろうとはなんとなく想像できた。ただ、小さな穴からでも何度も家の中に飛び込んでくるのが理解できなかった。匂いとか、穴に入る習性のためだろうかと考えていたが、いつからか飛び込んでこなくなったので忘れてしまっていた。
 ところが最近読んだ本に突然回答が載っていた。それは光と眼のことを書いた本ですが、その中でこうもりは音波が反射されてくる中の反射されない部分は、蛾がとまっていると認識するのだそうです。あのときのこうもりは、壁の中の小さな穴を餌と思って飛びついたのでしょうか。捕まえて外で話してやるときの顔を思い出しました。
 
 最近の遺伝子解析で、こうもりは、牛とか犬とかに近縁で、従来のサルの仲間から分かれてきたという分類が変わってきたとのことです。あのときのこうもりの鼻は、犬の鼻とそっくりだと思ったこともまた、想いだしました。

(c)Copyright 2005 Plando Anabuki Inc. All rights Reserved.