蓮井内科医院
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喫煙による多血

 市民検診が始まっています。会社での健康診断も順次進んでいると思います。検査結果で時々赤血球が多くなっている人がいます。気になってデータをもって相談にこられる人もあります。
 多血とは赤血球増加症のことです。
 赤血球増多症は、循環している赤血球が増加している絶対的赤血球増加症と、血液量(血漿量)が減少したために赤血球が増加したように見える相対的赤血球増加症とがあります。
 絶対的赤血球増加症には、血液幹細胞の腫瘍性増殖による真性赤血球増加症と、基礎疾患(肝臓、腎臓、心臓、肺などの病気)があって起こる二次性赤血球増加症があります。
 この二次性赤血球増加症のなかに、タバコ喫煙による、炭酸ヘモグロビンの増加による多血があります。

 赤血球のヘモグロビンはO2(酸素)と結合して、体の隅々まで酸素を運び、抹消からはCO2(二酸化炭素)を肺へ運んで、ガス交換を行います。しかし、タバコの煙の中に含まれる、CO(一酸化炭素)は、酸素よりもヘモグロビンに結合する力が強く、離れにくいため、酸素や二酸化炭素の運搬を阻害します。COが多すぎれば、一酸化炭素中毒で、酸欠のため死んでしまいます。慢性的にCOをすっていれば(喫煙です)、体は酸欠を補うために、赤血球を増やして対応しますが、これが多血になります。体は黙って酸欠に対処しても、喫煙が続く限り、徒労になります。
 高山では、酸素濃度が薄いため、体は赤血球を増やして対応します。この多血は有効です。
 
 喫煙をされる方は、今年の健康診断の結果をよく見て、赤血球の数に注意されてはいかがでしょうか。

 喫煙は慢性的な酸欠です。喫煙のCOは、家族、他人も巻き込みます。

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