蓮井内科医院
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スローガン

 スローガンは、意図的に作られている。意図的に作られたものをスローガンというのかもしれない。商品コピーは、はっきり意図的に作られたものです。この二つはどう違うのでしょうか。
 キャッチコピーは、宣伝、広告などの、何かを伝えるために作られた文章なり、言葉なのだそうです。その基本は、どうも独創性にありそうです。江戸時代に「引札」という宣伝チラシがあったそうですが、それにかの平賀源内が、独創的な戯文を書いて耳目をひきつけたのが始まりとされているようです。その後、戯作者たちが続いたとのことですが、大衆の耳目をひきつけるという目的のためには、新規性、独創性が必要だったのでしょう。二番煎じでは目的を達せられません。
 スローガンは、組織、団体の理念や運動の目的を、簡潔に言い表した文句とのことです。スローガンは組織の内側に向けられた言葉のようです。そうだとすると、新規性や独創性は必要なくなります。いや、あったら困るのかもしれません。集団の構成員がまとまればそれでいいのです。語源は、鬨の声(war-cry)だそうです。鬨の声ですから、いつもの決まり文句でいいのでしょう。さらに、スローガンは、集団や組織の行動指針を表す言葉としてのモットーとも区別されているようです。すなわち、スローガンは宣伝的な標語だそうです。

 モットーは日常の行動指針ですから、外に喧伝する必要はありません。それが、対外的に正しいか否かは、別の問題になります。(最近、日銀の内部行動指針と外部との判断基準のズレが問題になっています。対外的なことに内向きの基準で議論しても始まらないと思いますがどんなものでしょう。)
 それに対し、スローガンは、内部を固めるための外向きの掛け声のようですから、内容は何でもいいような感じです。「エイエイオー」でも「お前のカーちゃん、でべそ」でもいいように思いますが、内向きの実態とかけ離れた美辞麗句が使われています。あれは、自称だったのですネ。スローガンの外側にいる身には、づっと違和感がありました。語源が判れば、随分納得のいく思いです。
 キャッチコピーは、はっきりと、外側の人を誘い込むために作られています。コピーの優劣と、対象(商品など)の優劣は別のものでしょう。しかし、独創的なコピーは、一人歩きしてしまいます。スローガンの代わりにキャッチコピーを使われると、怖いですね。かなり用心深く対応しないと惑わされてしまうかもしれないと思います。
 
 

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