肺炎球菌ワクチン
肺炎は、いまでも重大な病気です。
特に、高齢の方には、怖い病気です。年齢別の肺炎による死亡者数を見てみますと、70歳を過ぎると、十万人あたりの死亡者数が、60歳代で約70人、70歳代で約360人、80歳代で約2000人、90歳代以上で約2900人というふに増えてきます。
高齢になってきますと、慢性心臓病や、慢性の呼吸器疾患、腎臓病や糖尿病などを持っている人が増えてきます。それらの病気を何とかコントロールしていても、肺炎にかかってしまうと抵抗力はあまり強くはありません。症状がはっきり現れなかったり、急に進行したりして、抗生物質などの治療が間に合わないこともあります。
日常生活をしているときに罹る肺炎の原因は、肺炎球菌が約40%を占めます。
この細菌は、肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などの原因になります。ペニシリンなどの抗生物質が効きます。
しかし、最近は抗生物質が効かない、耐性菌が増えてきています。
予防としては、手洗い、うがい、入浴など清潔を保つことと、散歩、日光浴などの体力を保つことなどがあります。
さらに、高齢の方、腎臓や肝臓の悪い方、心臓や呼吸器に慢性の病気のある方などは、肺炎球菌に対しては、ワクチンの予防注射が可能です。効果は80%(感染した人の8割の人は発病を防げる)です。1回の接種で約5年間免疫が持続します。
