蓮井内科医院
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失敗学

目的に反して失敗してしまった原因をしらべることは重要です。なぜ目的を達せられなかったか、目的から外れてしまったか。これをいろいろの学問で検討する学会ができたそうです。JR西の脱線事故は、システムの一部に過剰な負担がかかったためかも知れません。シナ事変が拡大したのは軍隊システムの一部が統制をはずれて暴走したとも言われています。病気になるということも、失敗学のひとつになるかもしれません。人間の体は、エネルギーを効率よく発生することで活動しています。エネルギー源は、脂肪、糖(グリコーゲン)を分解(酸化)して、ATPという高効率の物質を作ることで生きています。これが一方通行で進むのであれば、燃えカス(酸化の結果)が溜まってしまいます。使い捨てカイロが、熱を発生して後に錆びた鉄くずが残るようなものです。

人間(生物)は、酸化によってエネルギーを作りますが、その後は、還元という過程で元に戻します。このシステムで、生命体の恒常性を維持(健康)しています。この還元がうまくいかなくなったり、酸化が過剰になったりすると、酸化ストレスといわれる状態が発生します(病気)。酸化ストレスには、紫外線、タバコなども含まれますが、高血圧、肥満なども酸化ストレスを発生します。血管が収縮する(血圧が上がる)には、血管の筋肉が収縮しますのでエネルギーを必要とします(酸化)。これが続けば還元が間に合いません。この酸化ストレスは、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる)を起こします。この情報が体の中を駆け巡り、インスリン供給部署(すい臓)に過剰なしわ寄せがかかります。人間の体の情報システムにはフィードバック機能があります。一部の機能が過剰発現すれば他の組織が押さえにかかることもあります。結果的に悪循環に陥ります。組織の失敗と同じことがおこります。
部分的な成功(過剰反応)が、全体の大失敗ということになります。

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