蓮井内科医院
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2006年05月29日

鏡、境・・・

鏡とか境とかの漢字のつくりの方は音が湧き出してくるような、あるいは走り出してくるような形で、神のコトバだそうです。人間が出すことばに対応する音でしょうか。人間の言にたいして、自然、神からの回答なのでしょう。釜鳴神事というのがあるようです。釜をたき、蒸気で音が出れば吉兆なのだそうです。日本では、自然現象はすべからく神の神託であり、自然とともに共存して生活するのが生き延びる最善の方法だったのでしょうか。そのための神との会話に使う音が「言」という字であらわされてきたのでしょう。口から音が出ているようにも見えます。神との会話ですので、言を左右するなどは考えもできないことであり、言質を置けば神懸けてということなのでしょう。綸言汗の如しとも言いますしね。ところが、最近は日本人もおしゃべりになってきたのでしょう。言が言葉になってしまいました。置くはずの言が葉っぱのように軽くなってしまい、置けなくなったのでしょうか。どこへ飛んで行ったの判らなくなることばかりです。昨日云ったことは、過去のことで、今言うことが最新版ですといわんばかりの話が多いですね。昔言ったことまで責任は取れませんよといわんばかりです。とくに一応えらいとされている人の話に。

葉っぱを信じてはいけないようです。昔から狐狸の類の通貨と決まっているようですから。もっとも、私などに話すことは、神でも何でもありはしないので、言を置くなどとは笑わせるなということなのかも知れません。こちらは誰が云ったのかをしっかり見極めるべきなのでしょうが、会ったこともない人を見極めるのは難しいものです。自分の周りを超えたところ(境を越えたところや、鏡の向こう)にいるのは神でしょうが、同時に魑魅魍魎もいるようです。明るいところを歩いてもらって、しっかり影ができるかどうか確認したほうがいいのでしょう。
最近のニュースから感じたことです。・・・これも言葉かなァ。

2006年05月24日

万年筆

 いつの頃からか、ボールベンを使うようになっていた。使ったときの硬さがきになって、できるだけ当たりの柔らかいものを選んでいたが、それでも滑ったりするのが気になってきた。そこで、何十年ぶりかで万年筆を使い始めた。使ってみると非常に気持ちがよい。抵抗無くすべるようにかける。緩急も強弱も重い道理になる。別にそういうことを意識して書いているのではないが、書いた結果に現れる。自分が書いているのはこういう字であったのかと、妙に納得させられる。自然に太さも変わっているし、曲線で書けるのがなんともうれしい。筆というとうり、毛筆で書いているような感覚が戻ってくる。もっとも毛筆ではとてもかけないので、万年筆を発明してくれたことに感謝するばかりです。
 どうして万年筆よりボールペンが普及してしまったのだろうか。鉛筆もよかったように思うが、最近でも使われているのだろうか。
 

 鉛筆は、削るのが面倒だし(讃岐弁では、トンガラスと云います)、削り滓の処理も面倒かもしれません。その点では、万年筆では、インクの補給だけで済みます。ボールペンは、ほぼ使い捨てなのでしょうか。芯を替えるまで使うようになったのは、自分で仕事を始めて、書くことが多くなってからでした。コピー技術が進まで、複写のために筆圧が必要だったのでボールペンになったのでしょうか。最近は、複写よりコピー(同じ意味ですけれど)の方が多くなったようですし、万年筆の復活はもうすぐかもしれません。あとは、サインが印鑑になれば、あまり複写に頼ることもなくなるでしょう。
 書くことも、楽しいものかもしれません。

2006年05月23日

大量生産

 最近は、消費財のほとんどが大量生産されているのではないでしょうか。大量生産すれば生産効率が上がり、生産コストが下がるのでしょう。けれども、これは言い換えれば、必要でないものも大量に生産していることにはならないでしょか。必要なものを必要なものだけ生産することが生産性が高いのではないでしょうか。効率が高くても生産性が高いことにはならないのではないでしょうか。
 古代、稲は一粒で二十五粒の収穫があったそうです。麦は四、五倍だそうです。ちなみに、牛は与えた飼料のカロリーと同じだけのカロリーしか食用にはなっていないそうです。稲は、生産性が高いので小規模生産が可能でした。麦などは、生産性が低いので、大規模農地に多数の労働力、農薬などが必要だったそうです。結果的に生産されるものは種類が少なくなるのではないでしょうか。大量生産では、切り落としているものが多すぎると思います。

 最近は、いわしが減って鯵が増えているのだそうです。マグロも減ってくるのでしょうか。世界中で獲っているようですが、シロナガスクジラの二の舞にならないことを祈るばかりです。
 大量生産で安くなっても、必要な機能が無くて、欲しい機能がなけれは何にもならないでしょう。安かろう、悪かろうとは昔、日本製品に言われた言葉ですが、それでも製品はよかったのではないでしょうか。
 日本のことわざでは、安物買いの銭失いといいます。大量生産にこちらをあわせろというのは、かっての軍隊で、支給品に体を合わせろというのと同じことで、すでに時代遅れです。
 
 日本は、ワンパターンの大量生産で戦争に負けました。

2006年05月21日

失敗学

目的に反して失敗してしまった原因をしらべることは重要です。なぜ目的を達せられなかったか、目的から外れてしまったか。これをいろいろの学問で検討する学会ができたそうです。JR西の脱線事故は、システムの一部に過剰な負担がかかったためかも知れません。シナ事変が拡大したのは軍隊システムの一部が統制をはずれて暴走したとも言われています。病気になるということも、失敗学のひとつになるかもしれません。人間の体は、エネルギーを効率よく発生することで活動しています。エネルギー源は、脂肪、糖(グリコーゲン)を分解(酸化)して、ATPという高効率の物質を作ることで生きています。これが一方通行で進むのであれば、燃えカス(酸化の結果)が溜まってしまいます。使い捨てカイロが、熱を発生して後に錆びた鉄くずが残るようなものです。

人間(生物)は、酸化によってエネルギーを作りますが、その後は、還元という過程で元に戻します。このシステムで、生命体の恒常性を維持(健康)しています。この還元がうまくいかなくなったり、酸化が過剰になったりすると、酸化ストレスといわれる状態が発生します(病気)。酸化ストレスには、紫外線、タバコなども含まれますが、高血圧、肥満なども酸化ストレスを発生します。血管が収縮する(血圧が上がる)には、血管の筋肉が収縮しますのでエネルギーを必要とします(酸化)。これが続けば還元が間に合いません。この酸化ストレスは、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる)を起こします。この情報が体の中を駆け巡り、インスリン供給部署(すい臓)に過剰なしわ寄せがかかります。人間の体の情報システムにはフィードバック機能があります。一部の機能が過剰発現すれば他の組織が押さえにかかることもあります。結果的に悪循環に陥ります。組織の失敗と同じことがおこります。
部分的な成功(過剰反応)が、全体の大失敗ということになります。

2006年05月17日

田植え

 五月になっても、不順な気候が続いています。それでもそろそろ田植えの準備が始まっているようです。昔の記憶を打度って見ると、決まった風景が浮かんできます。
 この時期、田圃に水が入るとその一角を仕切って苗代が作られる。また、田植えの後には芋(地芋?)も一緒に植えられていた。畔には豆が植えられていたように思う。
 この時期の懐かしい景色です。しかしそのころに感じていたのは、わざわざ苗代から田植えで植えなおすのが、二度手間のような気がして不思議だったし、同じ水田の中に芋も一緒に植えるのかも良くわからなかったことを思い出します。ところが最近読んだ本で目からうろこが落ちる世に疑問が氷解した(ように思う)。腑に落ちることはある種の快感です。

 その本は、「稲作の起源」(池橋宏。講談社新書メチエ)です。
 西洋の農耕の期限は、園芸から始まるということは、別の本で読んだことはありますが、この本では、稲作の開始は、漁労と水辺でタロ芋を栽培していた人たちが発見したとしています。、芋栽培の雑草として存在していたイネ科植物を園芸として、家の周囲で株分けをするようにして栽培することから始まったと説いていました。
 苗代から田圃に田植えをするのは、株分けだったのですか。言われてみれば、そのとうりと思えます。芋を植えるのは、そちらのほうが主というか先行していたのだそうです。
長年、なんとなく気になっていたち言うか、子供のときの疑問を思い出して、その回答を見つけた(教えてもらった)気がしてうれしくなってしまいました。
 最近の田植えは、機械化が進んでいます。昔の田植え風景をみてみたいような気もします。

2006年05月11日

高級感

 製品の高級感を謳ったコマーシャルを見ることが多くなったように思います。世の中が、少し本物志向になってきているのかとも思いますが、なんとなく気になる言葉です。
 あからさまに「高級感」といわれてしまうと、どぎまぎしてしまいます。高級感があるといわれれば、悪い気はしないのでしょうが、本当は高級ではないのだが、感じだけは高級ですといわれているように受け取られてしまうのではないかと心配になります。本当に、量販品であれば、素直に納得してしまうのでしょうが、一応、かなりの額を支払って手に入れるものも、「高級感がある」と売り手から言われればどう受け取ったらいいのでしょうか。第三者から言われれば、自分の選択眼と支払額との釣り合いを推し量ってしばらくは考え込んでしまうところでしょう。
 コマーシャルは、売り手の宣伝ですから、高級感を売り物にするのは何の問題もないし、当然だろうとは思います。

 それでも気になりだすと気になってしまうところは、かっての地下鉄漫才のようなものでしょうか。たしかにコマーシャルをしているものは、大量生産で作られているし、使用している人も大勢いるのだから、ある意味、希少価値での高級では無いでしょう。コマーシャル発信者は、そこを正しく認識して「高級」では無く、「高級感」という言葉を選んで使っているのでしょうか。高級感が無いと言われれば、高級なのに残念だなとは思います。実際のところは、聞いてみないと判らないでしょう。
 聞いても、こちらの発想がおかしいだけかも知れませんが。

 言葉は、正確には伝わりにくい情報伝達法かも知れません。

2006年05月08日

寄り合い

 新年度が始まり、いろんな会合が多い時期になりました。昔の地域の会合には、神社などが好く使われたのではないでしょうか。大まかには大字(おおあざ)にひとつ神社があるのだそうです。平成の大合併で大字、小字(こあざ)も消えていくのでしょうが、寄り合いの意味も変わってくるのでしょうか。
 昔の寄り合いに出席するには、正装に威儀を正して出たのだそうです。幾日かかっても衆議一決するまで続けたのだそうで、まとまった後は何事も無かったように日常へ帰っていったそうです(「忘れられた日本人」より)。神社に関する寄り合いでは、出席者は、禊をしてから、神になって会合に出るそうです。神々の相談ですから基本的には自分に都合のいいような話の流れにはならないのでしょう。この場合は、帰宅するためには人に戻らなければいけないので、直会(なおらい)という食事会を経て人の世に戻ったのでしょう。今で言う打ち上げでしょうか。最近は、禊が無くて、打ち上げばかりという気もしますが。

 いずれにしても、神、あるいは公の相談に私を持ち込まない(持ち込まなかった?)日本人はかっこいいというほかありません。そのためには、自分が自立、独歩できなければどうしようもないでしょう。神になるためには自立、独立が必要です。今の公的な会合は、多数決であり、独立した人の会合でもないように思われます。
 何はともあれ、自立を考えましょう。

 神「おまえこそ、顔でも洗って出直せ」・・・・  妄言多謝、禊を済ませてきます。
 

2006年05月02日

麦飯

 堀江氏が三ヶ月あまりで八キロ体重が減ったそうです。それで麦飯が減量に良いと思われたのかどうか知りませんが麦の注文が増えたという話が新聞に載っていました。相変わらずすばやい反応ですが、減量にはどうでしょうか。
 過去にも色々な減量法が話題になりましたが、今はどうなってしまったのでしょうか。下水にキノコが人知れず、大量に発生しているという笑い話も聞いたことがあります。他にもこんにゃくやらキャベツ、玄米などありました。ステーキ減量法というのもあるようです。これは、でんぷんや脂肪を極端に減らし、たんぱく質(この場合はステーキ)で満足するというものです。やったことのある人に聞いてみますと、体がだるくて耐えられないそうです。体のエネルギーは糖質と脂質ですので、ガソリンを入れずに動くようなものですから当然といえば当然のように思います。

 さて、堀江氏が減量に成功した原因は何でしょうか。一日の摂取カロリーが2200キロカロリーと決められていたようですが、カロリーとしては充分だと思います。
 体重減の最大の理由は夜早く寝て、しっかり寝たことではなかったかと思います。肥満すなわち脂肪の多い体は、その脂肪からレプチンという食欲抑制とエネルギー消費をきたすホルモンが出ています。このホルモンの効果が睡眠によって充分に出てきたのだろうと思います。(興味があれば、お役立ち情報の「食欲を調節するホルモン」を見てください)
 
 子供が成長するためのホルモンも夜分泌されますが、大人にとっても、「夜更かしは体に悪い」といえると思います。

2006年05月01日

食欲を調整するホルモン

 絶食などで体重が減ってくると、それに伴って食欲が亢進することは昔から知られていました。ホルモンが関係していると考えられていましたが、1994年にレプチンというホルモンが発見されました。
 このホルモンは、脂肪細胞から分泌されています。脂肪細胞の量に応じて食欲を抑える働きをします。 レプチンは脳の視床下部というところに作用します。このレプチンの作用を受け止めるところ(受容体といいます)の神経は、二種類あります。ひとつは、食欲の亢進やエネルギー消費の低下を伝える物質を発現する神経であり、もうひとつは、食欲の抑制やエネルギー消費を高める物質を発現する神経です。レプチンは前の神経を不活性化し、後の神経を活性化するそうです。
 人間でもこの作用が正常にはたいていれば、肥満(脂肪細胞の量が多い状態です)の人はレプチンが多く分泌されて、食欲が抑えられ、エネルギー消費が亢進するはずです。

 事実、肥えた人はエネルギー消費が活発(当然熱が発生します)ですから汗かきになります。体重もエネルギー消費が増えて食べるのが抑制されますので減ってくるはずです。
 ところが減量はなかなか簡単ではありません。これは、レプチンの効きが悪くなっているのです(レプチン抵抗性といいます)。このレプチン抵抗性のおこる原因はいろいろあり複雑で難解ですが、そのうちのひとつに、夜に明々と光を浴びて睡眠も摂らなければレプチンの効きがわるくなるのだそうです。
 夜、早々に明かりを消して充分に睡眠をとると、食事の摂取量がはっきりと減って減量につながるそうです。
 これも生活習慣の改善のひとつです。

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