蓮井内科医院
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食塩の必要量

 現在の日本人は平均して一日に約14~15gの塩を摂っているそうです。一時期、食塩の摂取量を減らそうという運動があり、一日平均約12gくらいまで減っていたようですが、最近は再び摂取量が増えてきているようです。そこで人間は一日どれくらいの塩を摂る必要があるのでしょうか。生物として考えて見ましょう。
 太古の時代、生命は原始の海の中で誕生しました。そこの環境は海ですので、Na(ナトリウム:塩の成分)とCa(カルシウム)は豊富に存在しており、とくに摂取しようとする必要はありませんでした。むしろ他のK(カリウム)などの微量元素の方が不足になる恐れがある環境でした。その生命が、その後陸上にも生活圏を広げてきました。陸上の環境は、海中と異なり、水やNaやCaに乏しい環境であり、常に得られる保証はない環境です。そこで生活をするためには、NaやCaが得られなくても大丈夫というシステムを自分の体に用意する必要がありました。その役割をを腎臓が受けもつことによってやっと上陸することができました。

 腎臓は水やNaなどの量を厳密にコントロールする組織です。腎臓の機能が正常であれば、しばらく水が無くても、Naがなくても体外に排泄する量を減らして、体内の環境を一定に保ちます。また、摂りすぎても排泄を増やしてコントロールします。ですから、塩は、意識的に摂取しなければいけないものではありません。普通に食事を取っていれば、その中に含まれるNaの量で充分です。
 普通の状態で、野生動物は、狩による獲物だけで生活します。塩を摂る必要はありません。人間も同じです。特別に塩を摂る必要は無かったのです。ところが、食料を保存するために、塩蔵という技術を見つけました。また、労働(はじめは戦闘のため)のために塩を摂ると一時的に力が出ることに気がついたりして、食塩を取るようになってきたのです。塩を摂ると、交感神経が興奮して、体が非常事態、戦闘体制になるのです。
 食塩の一日の必要量は3g前後とされています。
 体のためには、意識的に食塩摂取をおとす必要があります。

 サラリーの語源は塩だそうです。皇帝の傭兵に塩を支給したことから後に給与という意味になったとのことです。

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