発熱と高体温
体温は大脳の下についている視床下部という場所にある体温中枢で調節されています。発熱物質がここに作用してそのセットされているポイントを高いほうに移して発熱ということになります。
発熱物質には細菌などが出すトキシン(外因性発熱物質)や、自分の細胞が出すサイトカイン(ホルモンのような物質)(内因性発熱物質)で熱が出ます。これらの物質は血流に乗って脳に到着してさらに内因性物質の合成を進めて、体温中枢に作用します。
体温が上昇すれば、マクロファージ(白血球の種類です)が異物を取り込む作用(食菌作用)を高めます。
発熱は、感染などのストレスに対する生体防御反応ですので、無闇に下げないほうがいいと思います。
熱の出方にもいろいろあります。高熱(39℃以上)のことも微熱(37.0℃~37.9℃)のこともあり、短期のことも長期間続くこともあります。熱の出方、続き方は病気の種類によってかなり特徴的です。
注意が必要なのは、体温計の種類によって高く表示されたり、低く出たりすることがあることです。測る場所場所(腋の下、口腔内、直腸温など)でも体温は異なります。水銀体温計の5分計がかなり正確です。1分計は体温の上昇具合で5分後の体温を推計して表示しますので高く出たり低くなったりしやすいようです。
このような病的発熱のほかに、体の熱の放散が傷害されて、体温の上昇(高体温)をきたすことがあります。日射病、熱射病が代表的です。命にかかわる緊急状態です。これから暑くなり、高体温をきたしやすくなりますが、注意すれば予防できますので、常に意識をしておくことが大事です。
基礎データとして普段の自分の体温を知っておくとよいでしょう。
