蓮井内科医院
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交感神経と高血圧

 人間の神経系には自分の意思で筋肉などを動かすことの出来る随意神経と、心臓や血管の平滑筋を働かせる自分の意思ではコントロールできない自律神経(不随意神経)があります。この自律神経も、交感神経と副交感神経に分けることが出来ます。この両者はそれぞれで働きが異なります。両者はつりあって働いているのですが、副交感神経が働いているほうが、人間の平常状態のようです。
 交感神経は危機に陥ったときに亢進した状態になります。火事場の馬鹿ジカラの状態です。敵に襲われたときになる状態が交感神経緊張状態です。目を見開いて、鳥肌が立ち、顔色は青くなります。敵に襲われ、出血すれば、命にかかわりますから、体は準備をします。血管は収縮して出血を抑えようと反応しますから血圧は上昇します。傷ついて出血が始まりますとできるだけ早く血液を固めて出血を抑えようとします。当然血液は固まりやすくなります。出血して血液が失われますと、血管の中を循環する血液量が減りますので虚脱(ショック)になります。体は腎臓で水分を再吸収を増やして循環体液量を増やすように働きます。 こんな風に交感神経は危機に対応して働きます。普段は働きすぎないほうが平和なのです。

 高血圧は、非常に多い病気ですが、交感神経が亢進すれば血圧は上がりますし、血圧が上がれば交感神経は緊張します。ですから、高血圧の人の体は、常に緊急事態に対応していることになります。動脈は収縮反応をおこします。その中を流れる血液は非常に固まりやすくなります。さらに腎臓は水分を取り込むように働きます。そうすると、血圧はさらに上がるようになり悪循環になります。血管の筋肉も硬くなり血液も粘張度もあがり動脈硬化が発生します。その結果、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全を起こします。さらに最近になって、高血圧は糖尿病を引き起こすように作用することが判って来ました。
 高血圧は初期には痛くも痒くもありませんが非常に重要な病気であり、兆候です。倒れる前にしっかりとコントロールすることが必要です。
 家庭血圧で135以上あれば明らかに高血圧です。朝起きてしばらくの間だけ高血圧のこともあります(早朝高血圧)が、この場合でも脳卒中の危険は数倍に跳ね上がっています。

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