蓮井内科医院
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ゴジラの色

古生物学者が古代の生物の姿形をイメージするのに最も困難な作業は、その生物の色を想像することらしい。
生きている当時の色は、現在に生き残っている近縁の動物から類推するのだろうが、絶滅した種は、現存しないのだからお手上げに違いない。
遺伝子を調べることは出来ても、何色が発現するかは環境によって左右されるだろう。
一世を風靡したゴジラ映画も色を決めるのには相当悩んだだろうことは想像に難くない。
たぶんゴジラのような生物が過去に生きていたなら、あの色ではなかったように思う。
ピンクにブルーの縞模様や斑点があったかも知れず、黄色に緑のツートンカラーだったかもしれない。
これは正解は無いのだから楽しく想像できる。
それでも映画制作者にとっては、あの色を選択したことが大正解で、不動の地位が築けたのではないかと思う。
ピンクパンサーならいざ知らず、ピンクゴジラでは全く同じストーリーでもどうなっていたことか。
絶滅したはずの生物が現代まで生き残るには、派手な色彩や大きな体では不可能だ他のではないかと現代人は無意識に感じているのだろう。
細々と生き延びていた小さな生物が、原爆実験によって巨大化したのであれば、ピンクや黄色であるはずはなく、やはりあの色でなければ観客の共感は得られなかっただろう。
さすがはプロの映像人。色彩選びには歴史から心理学までカバーしている。

色は、光の反射を感じているわけですが、見るものの感度によって異なって見えている。
犬が見ている色、鳥が見ている色と人間が見ている色とは違うでしょう。
人は紫外線領域は見えないし、ましてや温度センサーで見ている毒蛇などは想定外です。
そうなると、そのもの本来の色と言うのは存在するのかどうか怪しくなってきます。
結局人は三原色で見える世界を切り取って生きてきたのでしょう。
三原色を選んだのは、他人の顔色を読み取り身を守るのに有利だったからという説があるそうです。
人としての進化が始まる時点で、すでに人の敵は人だったのでしょうか。
いずれにしても、感じる色しかわからないし、感じた色にほんとの色は存在するのでしょうか。

色即是空 空即是色・・・ 。

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