蓮井内科医院
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2006年01月29日

旧暦元旦

今日は旧暦の元旦です。
新正月も元旦は非常によい天気でしたが、旧暦もまた暖かな好い天気になりました。
日曜日でもありますので、犬を連れて散歩に出ました。
公園の桜の木もつぼみがつくかと思うほどの暖かさですが、さすがに蕾は気が早すぎます。
それでも、桜の季節を思いましたので、桜からの連想を少し書いて見ます。
「花は桜木、人は武士」というフレーズがあります。
後に、ぱっと咲いてぱっと散ると続き、潔さの象徴のように使われています。
これは、本来の意味ではないと思います。

この歌が読まれたときには、まだソメイヨシノは開発されておらず、ここで読まれている桜は山桜だそうです。
山桜は、花より先に葉が出る普通の花木です。
鼻より先に歯が出るとは昔の悪い冗談です。
で、この歌の意味は、山の中(世の中に)に一本(一人)混じっていてもすぐに判るというようなことではないかと思います。
集団で咲いて、集団で散るのでは、付和雷同で逆の意味になるのではないかと思います。
これも悪い冗談でしょうか。
それとも、その後の武士の本当の姿への皮肉でしょうか。
旧暦ですが、元旦早々散歩中に変なことを思い出してしまいました。

2006年01月24日

アルツハイマー病と予防ワクチンの可能性

認知症を引き起こす病気には、大きく分けると脳血管障害とアルツハイマー病があります。
両方とも、最終的には、脳細胞が死滅することによって、認知症がおこります。
脳血管障害は、血管の病気ですので、動脈硬化をコントロールすれば、避けることが可能だろうと思います。
アルツハイマー病は、脳細胞が障害されることでおこってきます。
最近になって、からに病気の仕組みがわかってきたようです。
アルツハイマー病の脳には、βアミロイドという小型の蛋白質が溜まってきます。
顕微鏡で見ると、しみの様に見えるので老人斑と呼ばれますが、このβアミロイドは、神経細胞の働きを低下させ、高濃度になると死滅させます。
このβアミロイドは、神経と神経の間の情報をつないでいる神経伝達物質(グルタミン酸)の回収機構を強力に刺激して(回収しすぎて)、情報が伝わらなくなるのだそうです。(記憶ができなくなる等の症状が出てきます。)

このβアミロイドを溜まらなくすれば、アルツハイマー病にはならないわけです。
βアミロイドを取り除けば言い訳ですが、分解できないのだそうです。
そこで、自分の免疫細胞に食べてもらおうという発想が出てきました。
抗体を作っておき、βアミロイドが溜まってくると、それを標的に抗原抗体反応で消化してしまうということです。
これは、「ワクチン」そのものです。
猛毒のβアミロイドを病気になる前に体に投与(鼻から吸入させるそうです)して、抗体を作るそうです。
実用化はまだ先のようです。
私に間に合うかどうか。

2006年01月22日

裏切り

「裏切りの・・・」歌謡曲でよく聴いたフレーズです。
個人的な話は歌にもなり、感情も移入できます。
組織に裏切られたら、感情の処理に困ります。
最近、多いのでいい加減嫌になります。
アメリカ牛の約束を守れないいい加減さ。
食べるほうは、言うまでもないですが、無理を承知で受け入れた、政治家、担当役人の腹立たしさは察するに余りあります。
腹が立つのか、頭にくるのか。
アメリカの組織はあんなものですかね。
日本の話です。
東京の証券取引所が、一企業の強制捜査で取引停止に逃げ込んでしまいました。
想定できない事態だったのでしょう。
法を欺いたマンションが販売され、一部は強制撤去になるようです。
法的に許可されなければ、住居などは建設できないはずですが、変わったのですか。
自己責任で建てても良くなったとは、まだそこまで規制緩和にはなっていないでしょう。
裏金、政治資金の「事務処理ミス」、個人情報の覗き見、等等等・・・・・。
思い出せないくらい多いとおもいます。
これらは異常事態では無く、システムとして予防措置を講じていたはずです。
当事者も分かっていることです。
現代になっても、個別に、神風が吹くと信じていたのでしょう。

個人が意思を通すのは至難なのかも分かりません。
やせ我慢が必要かもしれません。
職人には宵超しの金が必要なのだそうです。
組織に干されることはしょっちゅうだそうで、しばらくの間を食いつなぐ金は必要なのだそうです。
自身の独立がなければ、流されるのかもしれません。
「ばれたら腹を切る」ですむものでもないと思います。
本来、切腹は腹を切って潔白を証明する行為だったと思います。
江戸時代以後、死罪を罪一等減じて形を整えることに変質したように思います。
都合のいい方の武士道を現在も引きずっているだけでしょう。
独立の必要なのは国も同じことでしょうか。

2006年01月19日

ワクチン

インフルエンザが流行っています。
予防の基本はうがい、手洗い、それにワクチンの予防接種です。
ワクチンとは、あらかじめ対応したい異物(ウイルス、細菌、抗原などの異種蛋白)を体内に移植(接種といいます)しておくことです。
体にはワクチンを接種されると、その異物に対する免疫細胞(白血球です)が用意されます。
その後、再度同じ異物が体内に侵入した(感染)時に即、担当の白血球が反応して処理(呑食、白血球内に取り込む)してしまう体制が準備されます。
インフルエンザのワクチンの場合、100人接種を受けていれば、ほぼ80人は発病を免れる効果があります。

ワクチンは、インフルエンザの他にも多くの病気にたいして実用化されています。
麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)、ムンプス(おたふくかぜ)、ポリオ、日本脳炎、狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、ジフテリア、百日咳、破傷風などが一般的です。
最近の話題では、アルツハイマー病を、ワクチンで予防できるかもしれないという話があります。
興味深い話ですので、稿を改めます。

2006年01月16日

「動脈硬化」と「血管の血管」

血管は心臓から末梢に向かう動脈と末梢から心臓に向かう静脈、それに末梢で動脈と静脈をつなぐ毛細血管でできています。
動脈は、断面で見ると三層になっていて、内側から内膜、中膜、外膜に分けられます。
内膜は一層の内皮細胞で裏打ちされていて、その総面積はテニスコート6面、一列に並べると10万Km以上、重さは1.5Kgで肝臓と同じといわれています(「血管不全フロンティア」メディカルビュー社)。
中膜は平滑筋細胞と結合組織からできています。
外膜は結合組織が主成分になっています。
「動脈硬化」とは、この血管が硬くなることであり、動脈の役割である血液の流れる量を上手く調節できなくなることです。
「動脈硬化」には、中膜硬化と粥状硬化、それに細小動脈の全層が硬くなる細動脈硬化の三種類があります。
中膜硬化型は、中膜の筋細胞が水道管のように硬くなり、弾力が無くなり血流調整ができなくなるタイプです。
粥状硬化とは、主に内膜が傷害され、粥状のプラークという「おでき」が血管内腔にできるタイプです。最近、肥満、糖尿病などでこのタイプの動脈硬化が増えています。このタイプは、血管内でプラークが破綻することにより、突然血液が流れなくなって、心筋梗塞や、脳梗塞をおこします。
細動脈硬化は、高血圧や糖尿病の進行によっておこります。

心臓に栄養を運ぶ血管を冠状動脈といいます。
これが詰まって心筋梗塞になるのはご存知のこととおもいます。
同じように、血管に栄養を運ぶ血管があります。
動脈から枝分かれした血管がすぐに血管の壁の中にもぐりこんでゆきます。
これを「血管の血管」といいますが、この血管も当然、冠状動脈と同じように動脈硬化を起こしたり、詰まったりします。
広範囲におこり血流が減少すれば疲労感や痛みを感じることになります。
動脈硬化の影響は当然全身におこります。
人は血管と共に老いるといわれます。血管を大事にしましょう。

2006年01月14日

日本酒

寒い日が続くと、燗酒と反射的に連想してしまいます。
酒好きの人には、燗酒などは飲めないと言われています。
冷酒か常温で飲むのが旨いのだそうです。
私は本来はあまり飲めないほうですが、「人もするなり晩酌」を試してみようと思って飲みはじめました。
飲めないほうですので、そう旨いとも思いませんでしたが、手当たり次第に飲んで見ますと、たまにすっきりと飲める酒に出くわすことがありました。
銘柄を見ていますと、端っこのほうに原料とかアルコール度数とかを書いてありました。
どれでも同じようなものだろうと思っていましたが、材料でも色々違っていることに気がつきました。

「米、米麹」、「米、米麹、醸造用アルコール」「米、米麹、醸造用アルコール、糖類」などがありました。
アルコール濃度も、14%未満から17%以上のものまでありました。
何も知らずに度数の高いものを飲んで、翌日ひどい二日酔いになったことが何度もあります。
私にとっては、「米、米麹」でアルコール度数14%未満のものが最も適しているようでした。
今でも覚えている銘柄は、「生一本」という銘柄でした。これは一般名でなく、商品名にありました。
こらは、燗をしてもすっきりとして二日酔いになることもありませんでしたが、神戸の大震災以後なくなってしまいました。醸造元も忘れましたが、もう一度作ってくれたらといつも思っています。

酒をなめるように飲むといいます。ある落語家(名前は忘れました)が吝嗇家の飲み方で、どういう飲み方かを説明しているのを聞いたことがあります。これは舌の裏側でなめるのだそうです。アルコールの舌下投与ですね。試してみたことがありますが、飲みにくい上に、酔いも非常に早かったことを覚えています。量は確かに減らないでしょうね。早く酔いたい人もこうするのかもしれません。

2006年01月11日

鏡開き

今日は、鏡開きで、型のごとく昼はぜんざい。
本来は、二十日の行事だそうですが、徳川幕府が仕事始めを十一日にしてから、繰り上がったのだそうです。
古来、鏡餅は、歳神の御神体だそうです。
農耕民族ですから、餅に神様が搗きこまれているという感覚は解りますし、それを食べ、神を体内に取り込んでその歳の健康、安全を願うのもよく理解できます。
神が宿っているのですから、斬ったり、割ったりせずに開くというのもよくわかります。
最も、硬くなった鏡餅を開く時に木槌で壊すのでは同じようなものだと思いますが。
刃物を使うよりはましということで、気(木)は心ということでしょうか。
丸餅は、望月に通じ、家庭円満の象徴というのもわかります。
それでは鏡餅の鏡は何でしょうか。以下は私の勝手な想像です。

大小の丸餅を重ねたものが鏡餅ですが、鏡は、神の領域との境界を表す言葉ではないでしょうか。
すなわち神の領域の抑えが鏡餅。
正月の間、神は丸餅を供えたあちら側でお休みいただいて、人間どもも自由に正月を過ごさせて頂きます。
仕事始めと共に、鏡を破って、神にもこちら側にお帰り頂き、再び人間どものために働いてもらう儀式が鏡開きではないでしょうか。
人間は人使いいや神使いが荒いようです。
神もよく荒振るようですが、人間は祭り上げてなだめようとするようです。
結構上手く祭っている様でも調子に乗りすぎて痛い目にはあいますが。
酒樽の蓋も鏡というのだそうです。
酒も神なのでしょう。
酒の御神体をお相伴しますと人間も少しは神懸り傾向にはなるようです。
鏡の話は結構面白そうなのでこれからも時々続けようと思います。

2006年01月09日

骨の話

骨は硬いし、最後まで残るので一度出来たらそのままと思っている方も多いと思います。
しかし、骨も、古びたり痛んだりしたところは、削り取って、新しく埋めもどす修理が行われています。
骨の表面には、骨芽細胞という細胞が一層に並んでいます。
骨が小さな傷などで傷むと、合図を出し、この合図に骨芽細胞が反応して、未熟な破骨細胞という細胞を呼び寄せます。
さらに骨芽細胞からの合図で、未熟な破骨細胞は成熟して、骨の傷んだ部分を削り取ります。
この削られた後に再度、骨芽細胞が寄ってきてカルシウムなどで埋め戻していきます。
こんな繰り返しが骨の至るところで行われていて、結果として骨が一定に保たれています。
活性型ビタミンDや女性ホルモンは、骨芽細胞に作用します。
また、女性ホルモンは、骨芽細胞が未熟な破骨細胞を成熟させるための合図の量を調節しています。

 閉経で女性ホルモンが減ると、骨芽細胞からの合図の量を調節できなくなり、未熟な破骨細胞はどんどん成熟して、骨を削る量が増え、骨が脆くなります。これが閉経後骨粗鬆症です。破骨細胞の活動を抑える薬を使います。
 骨芽細胞の活動が弱って未熟破骨細胞への合図が減ると、成熟破骨細胞が減り、結果として古くなった骨の修復(削り取りと埋め戻し)が進まなくなり、骨が弱くなります。老人性骨粗しょう症といいます。ビタミンD などの薬を使います。

讃岐うどん

松も取れたので、昨日の日曜から普段どうりの行動になった。
日曜は、月に一度は讃岐うどんを食べに出る。
かけ大と五目てんぷらで、二百八十円。
今年もうどんの歯ごたえと滑らかさ、出汁の味とのバランスが最高でした。


2006年01月06日

七草粥とインフルエンザ

セリ、ナズナ(ペンペン草)、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)を春の七草と言うそうです。
子供の頃から良く聞いてはいますが、暗誦するまでには覚えていません。
一月七日にこれをお粥にして食べるとその年は健康に送れるという言われがあることは知っていました。
最近は、年末年始の暴飲暴食から胃を休めるためだとの新しい説もあるようですが、これは、バブルに踊った人たちだけに当てはまることかもしれません。
本来は、春に、新鮮な食物を摂って生命の再生を期待するおまじないだった様で、その後、万葉時代は、若菜を摘み、その若菜がしだいに七草に纏められたのだそうです。
江戸時代には、七草を調理する時に唱える言葉があったのだそうです。
「七草なずな 唐土(とんど)の鳥が 日本の国へ 渡らぬ先に 七草なずな ストトコトントン」(志ん朝のあまから暦 河出文庫より)

唐土の鳥の意味は何でしょうか。誰か教えてください。
以下は私が本を読んだときに思いついたことです。
冬に大陸から渡り鳥が割ったって来ると、流行風邪(はやりかぜ)が広がったのではないかということでした。
当時の流行風邪は今以上に大問題だっただろうと思います。
漠然と健康に過ごせるというよりは、流行風邪予防を願って七草粥を食べていたのではないでしょうか。
最近、鳥インフルエンザの話題が続いているので思いついたのかもしれません。
あったっていれば、昔の人の観察は、バブルの頃の人達よりよほど鋭いと思います。

2006年01月04日

人間ドック

たまに、体調が悪いので人間ドックに入る予定だという人に出くわします。
これは、ドックの利用の仕方としては異常だと思います。
体調が悪ければ、内科を受信するべきだろうと思います。
ドックの検査範囲では、出来上がってしまった病気の発見に陥る恐れがあります。
ドックで異常なしだったのに、たいした時間もたっていないのに思わぬ病気を指摘されたという話もよくあります。
ドックは、全く健康に異常を感じていない人がそれでも念のためにと受けるものでしょう。
臨床検査のデータは、全て「感度」(陽性の結果の時に本当に病気である確立)と「特異度」(陰性の結果で本当に病気でない確率)が重要になります。体調に不安を感じるのであれば、内科をコンサルトのうえ、全身的な検討で、確定診断を得るために必要な検査を選択する必要があると思います。

定期健康診断の考え方も同じだと思います。
折角検査をして、わずかな異常や、前年からの変化が捉えられているのに、放置している人がずいぶん多いように思います。
病気が分かっている人の検査結果と、健康だと思っている人の検査結果の判断は全く別のものです。
変な情報を使った自己判断は、後で払う努力が大きなものについてしまうようです。

2006年01月03日

書初め

元旦を過ぎるとまた寒くなってきました。
仕事もしないし外出もしないので、時間がゆっくりになります。
筆でも取って書初めでも、と思い立ったのは昨年の正月でした。
なんとも言えない字ですが、自分だけが見るものなので机の脇に置いてあります。
今年も一枚。「不易流行」を選びました。
上手な字には憬れますが、年に一度ではいかんともし難いとおもいます。
三日坊主とはよく言ったものだと思います。

昨年は「和而不同」でした。

2006年01月01日

あんもち雑煮

平成十八年、2006年が始まりました。
おめでとうございます。
天気予報はもうひとつでしたが、現実は非常に穏やかな元旦でした。
雑煮を食べて、一日何もせずに過ごして大満足です。
年をとると六十年間食べた、あんもちの雑煮が最高の味ですね。
刺激は一切ありません。
全国的にはマイナーで、敬遠する人も多いようですが美味いですよね。
馬には乗ってみよ、雑煮は喰ってみよ、と思います。

我が家のレシピです。
昆布、椎茸、煮干で一晩出汁を摂ります。
大根、人参、里芋を円く切り、丸いあん餅を入れ、白味噌で煮立たないようにします。
後は、鰹節。
簡単ですが、素材の旨みだけで充分です。

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